2024.5.20
セルフケア背骨、硬くなってないですか?首と腰の痛みを背中ストレッチで解消しよう!
「身体を反っただけなのに腰が痛い」「上を向いただけなのに首の後ろが痛い」
そんな経験をしたことはありませんか?
実はそれ、背骨が硬くなっているサインかもしれません。
本編では、身体を動かす上で重要な役割を担う「背骨」について解説しながら、首肩こり・腰痛の改善に向けたエクササイズを紹介します。
背骨が硬くなるってどういうこと?
人間の背骨は頚椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個と細かく存在しています。それぞれが関節で繋がっているため、人間は曲がったり反ったり回したりと身体を自由に動かすことができます。しかし、長時間のデスクワーク等で猫背になってしまうと背骨の関節が動きにくくなるので、結果的に背骨が硬くなってしまうのです。
首と腰の痛みの原因
首と腰の痛みの原因になりやすいのが、胸椎の硬さです。胸椎は、図にあるように頚椎の下の部分から腰椎の上までの部分を指します。
簡単!セルフチェック
あなたの胸椎は硬くなってないですか?チェックしてみましょう!
【チェック方法】
①上を向く動作をする。
首に痛みが出る場合は、胸椎が硬くなっています。
胸椎が硬く、頭部が前方位の状態だと、頚椎の上の部分だけで伸展をしてしまうので、そこだけに負担がかかり、痛みが出てしまうのです。
②身体を反らせる
腰だけが反ってしまっていたら、胸椎が硬くなっています。
反って痛みがある場合、誰かに腰骨を抑えてもらって痛みが変化すれば、それは腰椎の反り過ぎになります。
背骨エクササイズ
胸椎をしっかり伸ばして可動域を増やし、痛みを解消しましょう!
#1 キャットバック
【やり方】
1. 四つ這いもしくは、両手を椅子の座面に当てた状態で、みぞおちあたりが頂点になるように背中を大きく丸める。
2. その姿勢から頂点の部分を下におろろすように反る。
3. ゆっくり胸を張るように反る。胸椎が伸展しているのを感じられたらOK。8カウントでゆっくりと上下運動するようにしましょう。
1日5〜10回行いましょう。
勢いをつけて行うと、先に腰が反ってしまい腰を痛める可能性がありますので、ゆっくり行いましょう。それぞれの工程の動作を維持してストレッチさせるような時間は不要です。丸める→反る→丸める→反るをテンポよく繰り返しましょう。
キャットバックは胸椎の屈曲伸展の運動になります。反り腰からの腰痛改善が期待できます。この動きがスムーズにできるようになると、本来動くべき胸椎の可動域が広がり、痛みの原因を解消できるはずです。
#2 ソラシックツイスト
【やり方】
右手を椅子の座面に当て、もう左手を後頭部に当てる。そこから右肘を動かすように下におろしたあと、右肘を上にあげるようにして、できるだけ天井方向に向かって大きく広げる。8カウントで開く〜閉じるを8カウントで左右交互に行う。できるだけ腰を動かさないように注意する。
左右各5回ずつ行いましょう。
それぞれの工程の動作を維持してストレッチさせるような時間は不要です。しっかりと胸椎が伸びたことを確認して、腕を上下させましょう。
この動きで肩甲骨と胸椎の動きが促され、胸椎だけを使って身体を回せるようになり、腰椎への負担を軽減します。また、猫背の影響で身体が開きにくくなっている人には、胸の筋肉のストレッチにもなり、肩甲骨の動きの改善にも繋がります。
「頑張りすぎない」ことが大切
痛みが出るのは同じ部位が頑張り続けてしまうからです。
特に胸椎は姿勢の影響から硬くなりやすいうえに、なかなか動かす機会がありません。
胸椎をしっかりストレッチすることによって、他の部位が頑張りすぎないようにしてあげましょう。
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